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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第6章 夢をみる・・・

『うっ・・・~』



さすがのお母さんに

雷オヤジは一瞬、沈黙した







『訳も聞かずに!頭ごなしに

一方的に叱りつけたり怒鳴りつけるのは

よしてくださいって~いつも

いってるじゃありませんか!』





『~~~(汗)』




タジタジする父親に

お母さんは更に言葉を重ねた






『訳はともかく、こうして

二人とも無事に帰って来たんだから

何よりじゃないですか・・・っ

~~とにかく二人とも?

ほら、中に入って・・・』





お母さんが

オレとカンナの頭にタオルをのせて

ワシワシと拭いてくれる






『お父さん、ほんとに誤解しないで?

あたしが悪いのよ??』





『カンナ……~~一体』





『ケイゴは悪くないの

ケイゴを叱らないで?

あたしが・・・河に……大事な物を

落としたと思って・・・つい

慌てて飛び込んだのを

ケイゴが助けてくれたの』





『か、河にぃ?!

ほ……本当なのか・・・?!』






『そうよ・・・』






ちょっと……ウソを交えて

カンナは父親に訳を話して

その場を静めた






『ほぉら…言わんこっちゃない

~~あなたたち?ケガしてないの?』






『うん』

『はい』



オレたちは揃って返事をした






瞬間湯沸し器オヤジだったお父さんも

少し咳払いをして

キョロキョロと視線をそらすと





『ぉ・・・お母さん、二人に

あったかい飲み物と~~

それから・・・着替えを・・・』






ようやく冷静になっていた(笑)

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