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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第8章 大丈夫だよ・・・。

幸い、カンナの経過は

悪くないみたいで




治療を終えて、薬を休んでる時は

体調も良いし




見舞いに行くオレは…


ヘンな話


そんな状況に、慣れてきてもいた。







『ケイゴ・・・いつも

わざわざ…着替えて来てくれてるの?』





『え・・・』





ある時カンナが

∥私服∥で見舞いに来るオレに言った






『・・・』



無意識みたいで


オレ・・・意識してた。





いつもいつも

∥制服∥のまま来られたら




学校に行きたくても

行くことの出来ない状況にいる



そんなカンナにとって

なんか・・・∥酷∥なんじゃないか、って





『いや・・・べつに、オレ・・・』





『ぅふふっ・・・ありがと♪

いいんだよ、ケイゴ』





『・・・~』





『∥ケイゴは、ケイゴ∥♪

∥あたしは、あたし∥♪』






明るく笑うカンナに

どこか・・・心が痛くなった


・・・



・・・




これを・・・∥キレイゴト∥


・・・とかって、ゆーのかな?





どんなに・・・

∥一緒に闘う∥…なんて言っても



カンナのため、とか

カンナの気持ち、とかって考えても




カンナの感じてる

その痛みや…苦しみは

カンナにしか、わからない




オレがそれを一緒に

感じてあげることは出来ない




オレには・・・わからない






カンナは・・・孤独だったはず

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