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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第8章 大丈夫だよ・・・。

オレ・・・結局

カンナを∥病人扱い∥して


腫れ物に触るようにしてただけなのかな




カンナの笑顔と

その言葉に・・・ハッとした。







『けぇご・・・?

今は・・・∥今∥しか、ないんだよ』






『ぇ・・・』






『あたしにも・・・ケイゴにも・・・』




『・・・』




人よりも…真面目で


誰よりも…頑張り屋で



やりたいことや

希望がいっぱいで

そんなヤツが・・・どうして





なんで……なんでカンナが


なんでカンナだけが


こんな辛い目に遭わなきゃなんないんだよ




カンナの表情に・・・その

健気な心に




オレは途端に

ずっと堪えてた悔しさや

込み上げてきた涙を



オレは…唇を噛んで

グッと押し殺した。










『ちがうよ・・・ケイゴ

私は・・・・可哀想じゃないの

何かの罰で病気になったんじゃないの

苦しいのは・・・・辛いのは

きっと・・・∥やさしさ∥を知るため』







『っ・・・~』






涙を堪えるように

固く握りしめたオレの拳を

カンナがそっと握った






『今は、今しかないから・・・

遠慮も…なにも…いらないの。

ケイゴは、ケイゴのやるべきこと

やりたいこと・・・

楽しむ事は、ちゃんと楽しんで♪』








オレは・・・オレの出来ることを


本当にすべきことを


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