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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第11章 命のきらめき

『~まぁな、ケイゴ

お前の起こしたミラクルは

運動神経、壊滅的なヤツが

甲子園行ったようなモンだしな?』






『・・・おい(笑)』







『小学一年生から留年してるようなヤツが

T大に受かったようなモンだしな?』






『・・・おい(苦笑)』





そこまで言うかフツー?







『ってな訳だからさ♪

みんなで盛大にパァ~っと遊ぼうぜ♪』







『・・・』






『まぁ・・・卒業旅行ってのは

ちょっとおいといてだけどな』






『カズマ?』






カズマの言いたいことは

なんとなくわかってきた






∥みんなで∥って言っても



カンナは

一緒に卒業は迎えられなかったから。






『お前もさ・・・忙しく過ぎただろ

この2年くらいさ

それに・・・ハヅキちゃんは…もっと』






『・・・』







『だから・・・最後の春休みくらい

オマエやハヅキちゃんの頑張りを

労って?・・・みたいなさ♪』






『カズマ・・・』






『それにケイゴ、オマエ

大学始まったら、どんだけ忙しいか

わかんねーじゃん?』





『・・・確かにな』






『今のうちに免許取っとけば

今後ハヅキちゃんを連れて歩くにも

便利なんじゃねぇの?』







コイツ・・・


こんなマトモな事を言うヤツだったか?




なんて半分笑いながらも




月日の流れを感じてた






時間が経てば

オレも周りも


少しずつ


ホントに少しずつだけど


きっと大人になっていく

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