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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

『先生…結婚おめでとう』




「わ…ぁ・・・ありがとう・・・っ」



小さな花束に、先生は目を丸くして

目を細めて笑ったかと思うと

余計に…泣いてしまってた





「グズッ…本当に・・・ありがとうねぇっ

ふたりとも・・・ありがとう」





『せ…先生~…なかないでよ

お礼言いに来たのはあたしたちなんだから』




『そ・・・先生は…マジでサイコーだから』






「っぷ・・・っまったく

あなたたちは~…(笑)」




涙を拭いながら笑う先生




『先生?…辞めるって言っても来年でしょ?

担任持たないってことは・・・もしかして』





「クス…あはは、滝川くん察しが良いね」




先生はちょっと恥ずかしそうに

チロっと舌を出して笑い

∥おなか∥に手を当てた





『えっ・・・先生~

赤ちゃんも生まれるの?』



カンナが目をキラキラさせた




「さすがに担任持たせてくれとは

言えなかったよね~(苦笑)」





『って言うよりさ・・・

妊婦に当番任せて帰るとか

他のセンコーどうなってんだよこの学校』






「コラコラ(笑)滝川くん」






『ぁ・・・じゃぁ、先生

体は気をつけないと

ケイゴ?私たちも帰ろ?』




「葉月さん(笑)大丈夫よ心配ない」





『ううん、約束もなしにごめんなさい

先生の顔見れて良かった!それじゃ』





カンナは身重な先生を気遣って

足早に職員室を出る






『ケイゴ~~?・・・』




『あぁ、、、うん』





オレも続いて出ようとする


と…






「滝川くん・・・?」

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