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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

『カンナ・・・今日おばさん…

お母さん家にいる・・・?』



『・・・~』



無理矢理電車に乗せられて

不機嫌全開のカンナに

ひたすら言葉を投げかける





『カンナ・・・!』





『・・・聞こえてるよ。うるさいな』






『・・・』






『・・・ごめん。ケイゴ…今の、ごめん』




『・・・カンナ』






『~今日は…

おうちデートに切り換えよっか♪』




くしゃっと笑って外を見るカンナに

少しホッとして

オレは先を急いだ




『ふふ・・・…あぁ』








カンナの家が見えて来ると
自然とホッとして
オレはコンビニに立ち寄る



本当のこと言うと
少し寝不足してたのは実はオレで


缶コーヒー買って
少し目をシャキっとさせるか、なんて
思ってたんだ







『おじゃましまーす』




『あらケイゴくん♪いらっしゃい

久しぶりね~…すっかり大学生ね~

*@%#:〇~…』




久しぶりに会ったカンナのお母さん

あいさつもそこそこに

オレは…なんて言おうかな、なんて

切り出しに少し困っていた





『お母さん~…ケイゴは忙しいの

へへ・・・ごめん♪ジャマしないで~(笑)』



カンナは精一杯の悪態をお母さんについて
さっさと二階の自分の部屋に走っていく




『おばさん…あの・・・

ちょっと…聞きたいんですけど』





『~~?・・・』




『カンナ・・・最近』





中々、言葉が出ない






『ふふふ・・・お茶持っていくから

ケイゴくん、上にいってなさい』





『いや・・・あの』





『カンナにまた怒られちゃうわ(笑)♪』

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