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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

カンナの部屋に入って
オレは缶コーヒーを飲んでいた


ほんの少しだけ…眠気を覚まして



なんて


本当はもう、眠気なんか

感じてなかった






『カンナ・・・お前さ』




『ケイゴ…ほんとにさ

無理に時間作ってくれなくても…』



『今その話はいいから…カンナ・・・』




『~なぁに・・・ケイゴ…

だから、その…あまりない時間に

ケンカとか…やだよあたし』





『ケンカじゃないって!』




『お休みの日くらい…リラックスしようよ』





『カンナ・・・お前さ

どこか・・・・・・』





『・・・』






『どこか・・・

具合、悪いんじゃないのか?』






オレは…記憶を辿っては感じてた


カンナ、本当は…∥あの時∥





少し前・・・この間

学校に先生に会いに行った帰り



あの時…もしかしてカンナ



オレに何か言おうとしてたのって


もしかして・・・。




考えても切りがなかったけど

振り返って

悔しい思いがした。



自分に…ムカついていた



実際にカンナが…

真意がどうであっても、あの時




∥ちゃんと…聞いてればよかった∥



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