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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

それでいて彼女・・・桜子は



その無邪気さや

可愛いらしい雰囲気に隠れるように




彼女は、いつも【力強い目】をしていた


意外と気の強いところだとか

堂々としていて…積極的

その【意思の強さ】や【野心】のようなもの




その理由は

少し後で知ることになるけど。






『はぁ~♪…おいしい』



大学から中々、遠くまではなれた

コジャレたカフェで

ゆっくりケーキを食べて

品良くハーブティを飲むサクラコ。





『わざわざ…こんな所まで来なくてもさ

ケーキなんか…その辺で食えるだろ』




都会の一等地に建つ仰々しい


言ってしまえば

バカ高そうな店に入る事に

オレは少しだけ苦言をこぼす





『あは・・・ケイゴってば

∥野暮ったい∥なぁ・・・』





サクラコは苦笑いしてカップを置き

外を眺めた





『まだ学生の…それも

∥親のスネかじって∥学生やってる

そんなあたしたちが…?

高級なカフェでくつろぐなんて分不相応?』





サクラコは…ぽつんと呟いて

オレの方を向いて微笑む





『え……?』




オレはドキッとした


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