
Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第14章 振り向けば・・・いつも君だけが
『慶悟・・・』
『・・・っ』
『慶悟は・・・本当に
親の決めた道に乗っかってるあたしや
その辺の…呑気な学生とちがって…』
『・・・』
『慶悟は・・・やっぱり
∥未知数な人∥だったんだね』
桜子は顔をあげて
ニコリと微笑んだ
『だから・・・大好きだった』
『・・・』
∥桜子・・・∥
『ふふっ・・・ごめんね
ごめんじゃ、済まないけど
本当に・・・ごめんなさい』
桜子が流血してるオレの腕を見て
頭をさげた
『ふふ・・・すごいねケイゴは
∥右手∥・・・利き手だけは
無傷・・・』
『・・・ぇ』
意識してたかどうかは
オレにもわからない
『医者になる人間が
手なんかケガしてられない♪本当よね
あたし・・・本気で見習うよ』
『サクラコ・・・』
『お酒も・・・気をつける…』
『ふふ・・・~うん(笑)』
『あはは・・・あたし
∥こんなだから∥・・・それは
かなうわけないよね・・・っ』
『・・・?』
『生きてるとか死んでるとか
人のせいにして…ひどいこと言った』
『・・・』
『あたしが・・・その人に
かなわないだけだったのに
悔しくて・・・お酒に紛れて
ケイゴに・・・ひどいこと言った』
『サクラコ・・・』
『ずっと・・・それだけは
謝りたかったの。
ごめんなさい』
『・・・』
『ケイゴの…大切な想い
汚すような事を言って…ごめんなさい』
