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「あの～…先生？」



『・・・？？』



「浅田先生・・・今日は」




あぁ、例の患者か・・・


あどけなさの抜けきらない女の子

オレは足を止める




『今日はお休みだよ。どうかした？』



「ううん。なんでもない」




『・・・あまり、うろちょろしないで

ほら・・・戻ろう』



オレはベットに戻るように促すんだけど





「ふふっ・・・ねぇ先生？

先生が…あたしの手術してよ♪」




『・・・は？』





「浅田先生～手術はしない方が良いって

そう言うから・・・」




『あ…、だから～…それは

先生からもお話があったと思うけど』





「ｸｽｸｽ・・・わかってるよ」




『・・・』





「アタマ…パカッと開けてさ

悪いとこ切るだけでしょ・・・」




『・・・』

無邪気な顔して…物騒な事を

シレっと言うなよこのガキ(笑)





「先生…浅田先生よりずっと若いでしょ？

オイシイ経験なんじゃないの？それって」





『あのねぇ・・・』





「・・・あ～、自信ないんだ？♪」





『せめて・・・ボクより上手い先生に

やってもらった方が良い』





「・・・なんか、さ

先生って・・・変わってるね」






『うん？』





「・・・なんか、プライドがない

って・・・言うか

普通、医者ってさ…∥オレに任せろ∥とか

そういう感じじゃないの？」





『(笑)・・・

オレのプライドで…君が元気になるなら

いくらでも高いプライドもつよ』





「ぷっ・・・ほんと変な先生」


女の子は笑いながら

目を覆った