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N side

“流れ星が消える前に3回お願い事を祈ると願いが叶う“

小さい頃、良く聞いたおまじない

だけどそんなの信じる程、俺は幼稚じゃないし
超現実主義だ


そう、思ってきたはずなのに


「お願い事しよーっ」
何故か嬉しそうに隣に座るこいつと一緒に夜空を眺めてる俺がいて

「バッカじゃないの？」
…なんて悪態をついて横にいる相葉さんの足を蹴ったりしていたんだけど


「あ！」

と指差した相葉さんにつられて空を見上げた瞬間

キラキラと輝きながら駆ける星を目にした俺は


“相葉さんと一緒にいたい“

星が消える前にと、慌てるように心の中で叫んでいたんだ


思わず願ってから、“3回言えなかった“ …なんて落ち込むとか

俺、どうしちゃったんだろ


「お願い事、した？」
無邪気に笑って相葉さんが俺を見つめる

「するわけないだろ」

少しだけ赤くなった顔を見られたくなくて、慌てて顔を逸らした


「ふーん、そう」

「…なんだよ」

ニヤニヤ笑う相葉さんが、俺の肩を抱き寄せた





「一緒にいたい、って声に出てたよ」


End