今日も明日も 2nd season
第15章 Candy Time 2
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相葉さんが俺を引っ張り込んだのは、所謂ラブホテルで
フロントを通さずに直接部屋に入れる、ちょっと古いタイプのそこは
それこそ “さあどうぞ!“ と謂わんばかりの内装で
むしろげんなりすると言うか
「悪趣味……」
そう、思わず呟いてしまった
「でも、誰にも会わずに済むでしょ」
「そりゃそうだけど」
いくら何でも、あつらえすぎのシチュエーションじゃ、そんな気も失せる
…失せるんだけど
入った事のないタイプのホテルってのに興味津々なのも嘘じゃなくて
どうせ入ってしまったんなら色々観てみたい
…そんな好奇心が沸き上がる
「ねぇ、これなんだろ」
多分照明なのは分かるけど、ツマミやらボタンやらいくつもある
「押してみたら?」
ワクワクを隠し切れない俺に、相葉さんが笑う
「わ、何これ」
ボタンで切り変わる照明の色
だけどどれも、基本的な光以外はどことなく妖しげな雰囲気を作り出した
「なんか…ねぇ」
「うん、いかにもって感じ」
顔を見合わせてクスクス笑う
笑ってるうちに、自然に近付く相葉さんの顔に
俺は何となく指を伸ばしていた
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