無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「あれから中途半端に寝ても、もっとキツいからいいんだよ」

にっこり笑って、大丈夫だと伝えると

「…そういうもん？」

眠るの大好きな智は、あまり納得はしてない様子だけど

反論する材料も見つからないのか、ゆっくりと挟んだ手を離した


「…今日は、少し早めに切り上げて帰るから」

それでも心配してくれてるのが嬉しくて
智を少しでも安心させたくて

…その分休日出勤になるのを覚悟で、智にそう告げる


「なら、今日は寝れる？」

「一緒に寝てくれる？」

「…勿論寝るだけ、だよね？」

変な確認をする智に思わず苦笑した


「寝るだけ。お楽しみは取っておかなきゃ」

「え？」

「10日後。…終わったら、好きにしていいんだろ？」


ぶわっと智の顔が真っ赤になった

恥ずかしさから逃げようとする智の腕を掴んで


「…覚悟、してね」

追い討ちを掛けて、その赤い耳にキスを落とす


“抱けばいいじゃん“ なんて煽った智への、細やかな仕返し