今日も明日も 2nd season
第25章 好きだよ、バーカ
あー…、これ、絶対ヤバイやつだ
この感覚、嫌でも覚えがある
相葉さんのテリトリーに入った時点で警戒しなかった俺がバカだった
なんて後悔しても今さらな話で
少しずつ、じわじわと身体の奥から沸き上がる疼くような熱に、ギュッと目を瞑るしか出来なくなる
「どうしたの?」
分かってるくせにクスクス笑う相葉さんが憎たらしい
「顔、赤くなってるけど」
わざと顔を覗き込み、吐息を吹き掛ける
それだけでびくりと身体が跳ねてしまうのは、さっきのコーヒーのせい
「お前…ふざけんなよ」
疼きが大きくなって、知らず涙が目尻に溜まっていく
「別にふざけてないよ」
相葉さんの目が、少し鋭さを帯びた
「さっきも言ったけど、俺は飲むのを強要はしてないだろ」
「普通、渡されたら飲むだろうが!」
「それはにのの勝手でしょ?」
ダメだ
今の俺じゃあ、相葉さんに太刀打ち出来そうにない
頭の中はぐちゃぐちゃだし、考えるような余裕なんかなくて
考えるのは、目の前にいる相葉さんにメチャクチャにされたいと言う、欲望だけなんだから
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