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でもそれはにのに知られたくない

知られちゃいけない


「お…重くないから大丈夫！！」

少し声が上擦ったけど、必死で取り繕ったのに

「ごめんね…」

なんて、また同じ位置から囁かれるから

ギュッと目を閉じて、唇を噛み締めた



耳が熱い

多分、いや間違いなく赤くなってる

「相葉さん…？」

……だからそこで喋んなって



何も知らないからか、不思議そうにしてるにのに

言いたくなかったけどこれ以上耐えるのもキツかったから


「頼むから、そこで喋んないで…っ！」

「へ…？」

「俺、耳弱いんだよ！」

しちゃうしかなかった、カミングアウト



…あーあ

絶対にの、何か仕掛けてくるぞ


だって見なくたって分かる

今のにの、絶対に凄く意地悪な顔してる


長年の付き合いが、…空気が

こういう処で発揮されるんだよな


こいつの今の顔

新しいおもちゃを見つけて、目をキラキラ輝かせちゃってる子どもの顔になってるはず



だってそういうワクワクしたオーラが、ひしひし伝わってくるんだってば