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ー…俺、どうしたんだっけ？

オレンジ色の常備灯をぼんやりと見つめながら
自分に起きた出来事を振り返って見る

何一つ纏まらない頭の思考と、腰の鈍痛

自分の身に何があったのか、全く思い出せない


まるで脳が、思い出すのを拒否しているみたいに
頭の中は白くもやが掛かっていて

だけどそれが晴れるのを、どこか恐れている自分がそこにいる



何があった？

何が起きた？


洋服はきちんと着て、横たわっているのに

この痛みには覚えがある



…抱かれた後の、痛み


単純に考えれば、俺は誰かに抱かれたって事か

そして、意識がないうちに服を着せられたって事か


「は…っ」

変な笑いが込み上げる

こんな屈辱があるか



…だってあの時は事故だった

お互い酔っていて、おかしくなっていただけだ

コトが終わった後、二人とも気まずくて「忘れよう」ってなかった事にした



…なら、今は？

俺は一体、誰にヤられたと言うんだろう


男に生まれた以上、「抱く」事はあってもあの日以外に「抱かれる」なんてあり得ないと思ってたのに