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しがみついた手が震えている


「ごめん…」

のろのろと顔を上げた大ちゃんが、俺を見つめたけど


…目、潤んでる

やっぱりかなり痛かった？

…って、俺もかなりまだ痛いけど



「どしたの、大ちゃん」

だけど

そんな事よりも、気になる大ちゃんの様子


何か言おうとしてるの位は分かるけど、それがどんな事かは全く想像が付かなくて


…なんて考えてたら

俺の上に乗っかった大ちゃんが肩をグッと掴んで


「え？大ちゃん？」

そのままそこに力を込めて、俺を押し倒す形になった



大ちゃんの後ろに見えてた柵が消えて

今度は大ちゃんの表情とは正反対の、清々しい青空が視界に広がる


そして、俺の上に馬乗りになって見下ろす大ちゃん



うーん…

一体俺は何をされてるんだろう

そして、大ちゃんに何て言葉を掛けていいか分からない


思わず大ちゃんの顔をじっと見つめると



「んふふ」

ここにきて、大ちゃんの顔が笑顔に変わった