テキストサイズ

今日も明日も 2nd season

第5章 SS: とある日常


暑くもなく、寒くもなく
初夏の心地好い天気に “散歩行こうよ“ と誘い出したのは俺

最初は “ゲームしてたいから行かない“ ってごねてたけど


「おいしい?」
「スッゴい美味い」

チョコミントのアイスにかぶりつくにのは、実に幸せそうで

さっきまでの渋った顔は、もうどこかへ行ってしまったようだ



最近オープンしたアイスクリームの店

気になって仕方ないくせに並んで買うのは恥ずかしい、なんて言ってたから

“なら俺が並んで買ってきてやるから“ ってのを口実に連れ出したんだけど

結局一緒に並んで好きな味を選ぶとか

待っている間も “なんでこんなに混んでんだよ“ なんてぶつぶつ言うクセに顔はワクワクを隠せてないとか

本当こいつって分かりやすいと思う

そんなとこが可愛くて堪らないとか
俺にしか見せない姿だとか

もっと甘やかしてやりたいとか
幸せそうな笑顔を見たいとか


にのといるとそんな事ばっか考えてる俺は

きっともっと、これからもこいつにハマっていくんだろうな


……なんて思って、顔が自然と綻んだ


「なに、いきなり笑って」

「え、幸せそうに食べるなぁって」

「はい、相葉さん」
にのが呼ぶと同時に口の中に甘い味が広がる



「幸せ分けてあげるよ」

また、好きな気持ちが大きくなった




End




ストーリーメニュー

TOPTOPへ