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「言う通りにしてくれるんでしょ？」

ウキウキしたのを隠さずに訊ねてくるから

「違う！俺が抱くの！」

慌ててそれを否定するけど


「…やだ、今日こそは俺が抱く

さっき俺しかイッてないし」

そう言うと、俺の腰をグイッと引き寄せてきて


「いや、だから…っ待てって！」

今度は俺が、雅紀に捉えられてしまった



マジで待てって…！

俺、そもそも雅紀と違ってストレートだから“抱いた“ 事はあっても

“抱かれる“ なんてのは俺の辞書には存在しないんだって！

何度かこいつにヤられそうにはなったけど、合意じゃないから回避できた

だけど今ここで頷いてしまったら、もう途中で形勢逆転が出来ない気がしてしょうがない



だって雅紀は、少なくとも俺より慣れてる

しかもここは雅紀のアパート

そして、誕生日

“言う通りに…“ って言ってしまった、俺…



「…俺だって、にのを愛したい」

なんて切なそうに目の前で囁かれてしまったら





……どうしよう

逃げられ、ない…かも