今日も明日も 2nd season
第37章 甘える方法
隣に座った俺に、にのがしがみついた
「…そんなに不安なら、病院行く?」
恥掻くかもしれないけど
でもにのの為なら、俺がフォローぐらいは入れるけどね勿論
「一緒に、来てくれる?」
「うん」
くぅぅぅっ
何なんだ!
可愛すぎだろ、これ
しおらしいのも、さっきから俺に掴まるのも
これが計算じゃなかったらとんだ小悪魔じゃないか
でも待てよ?
確かに今日は、うちに来る時から何となく甘えモードだった
車の中でも、手を繋いでたし
しかもそれはにのからだったし
いつもはさっさと俺より先を歩くマンションの廊下だって、寄り添うみたいに横に並んで、一緒に歩いてた
それも深夜じゃなく、真っ昼間
「ね、にの。本当に行くなら今出れば診療時間に間に合うけど」
しがみつくにのの髪を優しく撫でる
相変わらず柔らかくて気持ちいい
「うん…、でも…」
撫でられるままに身を任せたにのが、顔をシャツに擦り付ける
おでこをスリスリするとか、堪らなく可愛いんですけど
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