今日も明日も 2nd season
第37章 甘える方法
顔は胸につけたまま、上目遣いで俺を見上げると
「相葉さん、分かってて話に乗ったでしょ」
ふふ、と楽しそうに笑って
「“疲れ目で病院とか、バカじゃないの?“ って顔してるくせに、俺には何も言わないで」
ああ、何か
俺の考えてる事全部お見通しってやつ?
「揶揄って遊んでたのかよ」
確かにちょっとだけバカにしたけど、心配したのは事実なんだぞ
それに、態度だってずっと変だったし
「…まだ分かんないの?」
「は?」
胸から顔を離したにのが、拗ねたように俺を睨む
その顔はほんのりと赤く染まっていて、何度見てもドキドキする程色っぽい
「俺だってね、たまには甘えたいんですー!」
照れを隠す為か、少し怒ったようにそれだけ言うと
またボスっと音を立てて胸の中に顔を埋めてしまった
じゃあ何か
帰る時から既に甘えたくなってて
目がおかしいって言ったのは、早々にキッチンに入ってしまった俺の傍に来るため?
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える