無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

気持ちよさそうな寝顔も

ちょっと涎が垂れただらしない口元も

“にの“ って呼ぶ、あの声も


「大好き……」
「俺も大好き」

独り言のつもりが、言葉を返されて思わずびくっと震えた

「起きてたの」
「うん、さっきね」

相葉さんの俺を見る瞳が好き

ああもう、とにかく全てが好きで仕方ない


「ねぇ、相葉さん」
「なに？」

「俺、なかなか重いかも」
「大丈夫。俺のが重いから」

二人で顔を見合せてクスクス笑う


「離さないから覚悟してよ？」
「任されました」


「じゃあ、指切り」

小指を相葉さんの前に差し出して見せる


「指切りじゃなくてさ」
「え？」


「叶える約束はここでして」


小指にも、相葉さんのそれを絡ませながら




“一生の誓いだから“

そう言って、唇が自分のそれに重ねられた



一生の約束？

…一生で済むかなぁ



笑う相葉さんに


俺からも約束のキスを返した


End