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ねぇもう嫌・・・

第12章 検査結果




先生が出ていった後、私はゆっくりと体を起こした。



先程看護師に身体を拭いて貰ったから、タオルを剥ぎ取って着替えを済ませた。



何かがどっと溢れたような気がしたのに、この台にも床にも雫ひとつ落ちていなかった。



さっきまで何されていたの…


フツフツと湧いてくる羞恥心に、どうしていいか分からなくなって、静かに生成される涙だけが私の本当の気持ちに思えた。



とにかく私には1秒でも早く眠りにつくこと、少しでも長く現実から離れることしか道はないと思われた。




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