笑い、滴り、装い、眠る。
第13章 俺にかまって!!(O×S)
季節は巡りめぐって春。
俺は相変わらず智くんに連れられいつもの散歩コースを歩く。
が、いつもと違うことと言えば、
智「ただいまぁ♪」
潤「お帰り。」
智くんとカレシさんが一緒に住み始めたこと。
智「今日の晩ご飯、何?」
智くんのカレシさんは、俺の体を綺麗に拭いてくれた後、丁寧にブラシをかけてくれた。
潤「今日はカレーにした。」
もうちょっと待ってて?と笑うと俺の脚も拭いてくれる。
潤「翔、晩飯の時間まで俺と遊ぶか?」
俺の頭を撫でながらカレシさんが笑う。
いつ見てもイケメンだなあ?コイツ?
智くんが好きになるのも無理ないか?
と、コイツが投げたボールを取りに走る。
何度かそれを繰り返した後、ソイツが俺の顔をまじまじと見つめながら言った。
お前が人間だったら多分、凄いイケメンだろな?って。
何を根拠に言ってんの?と笑う智くんに、コイツの顔が至ってマジで、当の俺が困惑してしまう。
潤「じゃ、そろそろメシにするか?」
「わん♪」
智「あっ!!ずる〜い、翔くんばっか。」
唇を尖らせる智くんをカレシさんが抱き寄せキスをした。
潤「ヤキモチ焼くなって?こんなことするのは智とだけだから…」
智「ちょっ……ちょっと潤?」
で、そのままソファーで絡み始めた。
「……」
メシそっちのけで始めてしまった二人を呆然と見ている俺。
始めるのは勝手だけど、俺のメシは?
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