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笑い、滴り、装い、眠る。

第6章 可愛いあの子は1コ下



どんな高いお酒よりも、



どんな美味しいご馳走よりも、



翔くんとの甘いキスには叶わない。



「もう、我慢できないんだけど?」


翔「でも…せっかく智くんの作ってくれたご馳走が冷めちゃうから…」



うーん、それはそれでスゴく可愛いんだけど…



でも、おいらとしては、



この色っぽい翔くんが色っぽいうちに頂きたい。



「ね?いいでしょ?」



ダメ押しのスマイルで、



とうとう翔くんの首を縦に振らせる。



「いこ?」


翔「ん…」



耳まで真っ赤にして俯く翔くんをこの場で押し倒したい衝動を抑えつつ、翔くんの手を引き寝室へ向かう。



灯りを付けようと、スイッチに伸ばした手を絡め捕られ、耳元で囁かれる。



翔「付けないで…お願い。」



絡め捕られた手を壁に押し付け唇を奪われる。



赤くて、ふっくらして色っぽい翔くんの唇に。



「翔く…」



ふとした瞬間に離れた唇。



暗さに慣れた目が捉えた翔くんの目は今にも泣き出しそうなぐらいに潤んでいて、



堪らずに、おいらは目の前の愛おしい存在を力一杯抱きしめた。



翔「智くん…俺…智くんのこと…」



シーッ、と立てた人差し指を翔くんの唇に押し当てた。



「その後の言葉はアッチで聞くから。」



と、ベッドをアゴで指した。



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