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Treasure of life

第8章 イン・ザ・ルーム


そんなある日…。

その日は翔くんの誕生日だった。

兄弟の誕生日の日は、どんなに忙しくても必ず皆集まって夜ご飯を囲むという我が家の決まりがあった。


智「今日は翔のリクエストで鍋だよ〜」
翔和「美味そうっ」
翔「智くん、この魚捌いたの?」
智「そうだよ〜」
翔和「すげ〜」

俺と雅紀は、智兄の手伝いをしながらテーブルに料理を並べていく。

準備が整ったところで皆が席についた。

翔雅和潤「いただきマングース!!」
智「……何それ?」
雅「智兄知らないの?今話題のドラマでね!主人公が言う親父ギャグ。何気に流行ってるんだよ(笑)」
智「そうなの!?覚えとくわ」

鍋を美味しく食べたら、智兄が冷蔵庫から大きな箱を出してきた。

智「じゃ〜ん。こないだの雅紀の誕生日はチョコレートケーキだったから、今回はフルーツたっぷりのバースデーケーキにしてみたよ」
翔雅「オシャレ〜」
潤「さすが智兄、スイーツ男子!」
和「スイーツに関しては詳しいよね」
智「関して『は』って何!?俺だってね、いろいろ知ってんだよ?」
和「へ〜!例えば?」
智「例えば……、釣りとか、釣りとか、釣りとか」
和「釣りしか出てこねぇじゃんかよっ(笑)」
翔「まあまあ(笑)」

ほんと、皆が揃うとあーだこーだ言ってて楽しい(笑)。

そんな和やかな雰囲気のまま夜が更けていった―――。

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