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Treasure of life

第2章 モノグラム

「ここどこ…?
今、何年ですか?」

「は?」
俺には一瞬何を言っているのかわからなかった…。

「今西暦何年ですか?」

「は?西暦?今は2017年。
で、ここは東京」

「2017年の東京…。じゃあほんとに過去に来ちゃったんですね…。

あ、スミマセン。私人型ロボットなんです、未来から来た」

俺は開いた口が塞がらなかった。


これは夢だ…、と頬を思いっきり抓ったけど…普通に痛かった…。

「過去の世界で人の感情ていうやつを、親が勉強してこいって」
そいつは服に付いた埃をパンパンと払いながら答えた。

「はぁ…」
未来から来たロボットなんてドラ○もんぐらいしか知らないぞ…。

「暫く泊めてくれます?私、住むところないんで…」

「え?えー!?」
なんで俺が…この得体の知れないヤツを…あ、ロボットを…。

「あなた、一人暮らしですか?」

「ああ、まあ…」

「じゃあ尚更良かったです」

「そういえば君、名前は?」

「ニノミヤカズナリです。ニノって呼んでください」

「ニノね」

「あなたは?」

「松本潤…」

「じゃあ潤くんでいいですね」

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