テキストサイズ

Treasure of life

第2章 モノグラム

「あれ?あれ?」
あたりを見回してもマジカルまさきの姿はどこにもなかった。

「そうそう、なんか新人魔法使いのマジカルまさきってやつが急に現れて…、ニノを抱えてウチまで連れてきてくれたんだ。瞬間移動的な感じで…」

「へ〜魔法使い??信じられない」

俺からすれば、ニノ(ロボット)がここにいること自体が信じられないんだけど……(笑)。

「お礼…言えなかったな」

「また会ったとき言えばいいんじゃない?
きっと、どこかで見てるんじゃないですか?」

「そうだね。
でも良かった、ニノ…。

ごめん、気づかないで連れ出したりして…」

「潤くんのせいじゃないです。
私が言ってなかったから…」


気がつくと、ニノを抱き締めてた……。

「潤くん…」



右手をニノの頬に添えて、体温のない唇にキスをした―――。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ