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Treasure of life

第2章 モノグラム

「これからも…潤くんのそばにいたい」


「…気持ちは嬉しいけど…」
俺の心は揺れていた。

ニノのことが好きだけど…、俺のせいで親から勘当だなんて……。

胸が締め付けられた。

謝って、勘当を解いてもらうほうがいいんじゃないのか……?



「俺は…ニノのこと好きじゃない…」



好きで好きでたまらないのに……。

俺はニノに背を向けて言った。涙を見られたくなかったから……。


「…好きになるって感情…、勉強できたでしょ?だったら…、元の世界に帰れば…?」


そんなこと…これっぽっちも思ってないのに…。


「本気で言ってるの…?」
ニノが涙声になった。

「本気だよ」
俺は声を絞り出すように言った。

「じゃあなんで!?なんでキスしたの!?」

「それは………」


「潤くんの…バカッ」
ニノは走っていってしまった。


これでいいんだ……。

俺は自分に言い聞かせた。

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