テキストサイズ

Treasure of life

第4章 どこにでもある唄。


仕事が上手くいかなかった日は、家に帰って一人になると「情けないな」とか「俺のやってることって合ってるのかな」とか、くよくよして思い悩むんだ…。


そんな情緒不安定なときにふと蘇るのが…。
10年前から5年前にかけての記憶―――。





期待と不安が入り混じった高校の入学式を終え、一カ月が経とうとしていた頃…。


俺は一緒に過ごしていたクラスメイトから仲間外れにされた。


それまで昼休みは一緒にお弁当を食べていたのに突然、仲間に入れてもらえなくなったのだ。


最初は何かの間違いだと思った。


でも数日間それが続いたから、俺は理解した。



ハブられたんだ、と…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ