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Treasure of life

第1章 Baby blue

side O

潤はかわいい。

初めて会ったときからそうだった。

俺のあとをちょこちょこと付いてきて、素直で、表情がころころ変わって。

外見は大人になったけど、中身は今もそんなには変わってない(いい意味でね)。



その当時―――。

あるとき、潤が折り紙を折ってくれた。

小学校の休み時間に友達に教わって、初めて折ったというメダルだった。

ちょっと歪(いびつ)だったが、一生懸命折ったのが伝わってくるものだった。

机の上に置かれたのは、2種類。一方は青と紫、もう一方は金と銀の、それぞれ2色使いだった。

「智くんどっちがいい?」
「ん〜。こっち、かな」
俺は青と紫の方を選んだ。

「じゃあそっちあげるね」
「ありがとう。潤、上手に折れたね〜」

俺がそう言うと
「うんっ」
潤は満点の笑顔をくれた。

その記憶を6.7年経った今でも鮮やかに覚えていた。



そして、ここ数ヶ月経って気づいた。

俺は…、潤のことが……好きなんだ。


けど…。


俺らには秘密があった……。

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