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相葉さんが俺をじっと俺を見つめている

その視線に、揶揄いやおふざけは見受けられなくて
むしろ、目が離せない

離したらいけない気すら、してしまう


「かず…」

「どうして…？」

「え、」

「…何で、キスしたいの？」

相葉さんの考えてる事が分からない

確かに最初に相葉さんにキスをしたのは俺だったけど、相葉さんからだって “お返し“ だと返された

それで、終わった筈だ

終わった筈、なのに


「かずの事、知りたい。もっとかずの事、聞きたい」

それと、キスと、何が関係ある？
俺が理解出来てないだけ？

…分からないよ


「さっきも言ったけど、自分の気持ちが分からない。…ただ、このまま “友達“ って言ってるのも辛い」

「そんな、こと…」

これでキスして、何が変わると言うんだろうか

「ああ、いや違うな。俺の気持ちは多分決まってる。…確かめたいんだ」

「相葉、さん…？」

あ、と思った時には、立ち上がった相葉さんが隣にいて

次の瞬間には抱き締められていた