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もっとぐちゃぐちゃにして、

第4章 体の相性

先端がクリトリスを擦るのに耐えられなくて、彼の首を引き寄せて滴る汗を舐めとった。キスをしながらはやく、と彼の耳に囁くとキスをされながらゆっくりと奥へ挿れられた。

「あ…っ!」

半分くらいまで入った時に一気に奥まで挿れられ、コツンと先が当たる。じんわりと広がる快感に内腿が震える。気持ちいい───!

「ひ、あッん、あぁっ!」

「っは…やば、」

薄暗い室内に恥骨のぶつかる音が響く。荒い息が耳に掛かる。佐野さんっ、と声が漏れた。

「はっ、秀って呼んで…」

「ん、ぅ、え?」

「秀って呼んで」

「秀、さん?」

「呼び捨てでいいから、秀って呼んで」

ゆっくりとしたグラインドで突かれて快感で言葉を発せないため、コクコクと頷いた。満足したように笑う彼はペースアップした。

ガツガツと余裕のない腰の振りに気をやりそうになる。夢中で秀、と彼の名前を呼ぶと、達する直前にぎゅうっと抱きしめられた。

「しゅう、イッちゃう…ああぁっ!」

「……はあっ、ゆき…っ!」

え、いま、ゆきって──。
動揺の声も上げられないまま、痛いくらいの快感に襲われ、そのまま私は絶頂に達した。続いて薄い壁越しに彼が白い欲を吐き出す。
疲れた思考を投げやるように、そのまままどろみに沈んでいった。

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