テキストサイズ

もっとぐちゃぐちゃにして、

第2章 新たな出会い?

店員さんに処分してもらうようお願いしてくれている男性を店の外で待っている間にもう一度バーボンを買いなおそうか、もうこのまま帰るかどうしようか考えていた。

…正直言って、今の私には酔っ払いに絡まれたショックよりも、買ったばかりの慰めのウイスキーが瓶ごと飲めなくなったことのほうがつらい。

ピロピロと軽快なBGMとともに男性が出てくる。

「あ、あの…ありがとうございました!よければ何かお礼をさせてもらえませんか…?」

「お礼、ですか…。う~ん、あ、そうだ」

名案だと言わんばかりに男性は微笑んだ。今までずっと仏頂面というか怖そうな顔をしていたのに、人当たりのよさそうな笑顔を向けられてびっくりした。

「お酒、好きですよね?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ