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無表情の宇野くん

第12章 宇野くんと校則。

宇野くんは髪が長い。アーティストみたい、というほどではないが、アフロまでとはいわないが、ぼっさぼさの髪をしています。


しかし、学校には校則というものがあって、だから宇野くんは、先生に毎朝、校則で高速に拘束されているわけなのだが。


しかし宇野くんは話すらしないので、先生にどういう対応をとっているのか、とられているのかが気になり、私は後をつけてみた。


「おい、宇野、お前毎回言っているんだから、いい加減頭を切ってこい」


「......」


「なんだお前、なんか文句あんのか、言ってみろおい!」


「......」


「なんだよ...なら今回は許してやる。次からは守れよ」


この先生頭悪いなあと、心の底からそう思った瞬間である。どうして宇野くん許されたのだ。

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