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宇野くんの体育着姿は、もの凄く似合わない。髪が長いからか、なんでか、凄く似合わないです。


まあそこは、私の語るべき所ではないだろう。


その日は授業で、偶には鉄棒で遊んでみようよと、鉄棒をしていた。


みんなが逆上がりやら足掛け前回りやらしている中、宇野くんは一人、大きな木の木陰で、ぼーっと立っていた。


先生に呼ばれた宇野くんは、仕方がなさそうに鉄棒に向かう。


先にいっておくと、宇野くんは鉄棒が苦手である。小学生の頃に逆上がりをして頭を打ったんだとか。


そんなことがあった宇野くんは中々踏ん切りがつかないのか、しばらく鉄棒を持っていたのだが、突然鉄棒が台から外れた。


よく見れば、宇野くんが火事場の馬鹿力で取ったらしい。


いやいや、どれだけやりたくないんだよ。