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無表情の宇野くん

第4章 宇野くんのジェスチャー。

宇野くんは無表情で、且つ、あまり人と話さない。だからこそ私はその声を聞いたことがないわけなのですが。


しかし、人間にはどうしてもコミュニケーションをとらなければならない時があり、宇野くんも例外ではない。


給食を食べ終わった後、テーブルクロスの端を持った宇野くんが、私にジェスチャーで、どかせと命じてくる。


いや、自分でどかせよ。


ちなみに、クラスの女子から、宇野くんのこのようなジェスチャーは、「ウノチャー」「ウザッター」と呼ばれている。


なんだかバカにしているのは伝わるが、しかしネーミングセンスの無さに目を持って行かれる。

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