あと3秒だけ。
第12章 お忍びデート。
あっという間にお皿の中のパスタは
なくなってしまった。
それから他愛ない話をして
ふと腕時計をみると、20時30分だった。
『彩、彼氏大丈夫?』
『もうこんな時間かあ〜!そろそろ帰ろっか!』
『そうだね!』
さっとお会計を済ませ、職場の駐車場に停めておいた車まで歩く。
『もう彼氏着くって!
先、有紗帰って大丈夫だよ〜☆』
『あ、ほんと?じゃあまた明日ね!』
『うん、ばいばーい!』
車の中はムワッと蒸し暑かった。
冷房をガンガンにつけ、
貴久さんにLINEした。
【今から行って大丈夫ですか?】
少しして返信がきた。
【外で待っておくね!気をつけてね来てね!】