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こうして、

私達は会うことをしばらくの間、

我慢することにした。

週末明けの月曜日は

いつも行く休憩室には行かず

なるべく貴久と二人にならないようにした。


そして。

私の面談がある水曜日となった。


『有紗そういえば、面談今日だっけ？』

朝、仕事の準備をしていると彩が私に声をかけた。

『そうだよ〜。あ、ねぇ彩。面談ってどういうことを聞かれるの？』

『ん〜、今の仕事はどうか。とか、困ってることはないか。とか。あとは〜･･･』

『あとは？？』

『付き合っている彼氏と結婚の予定はあるか！だったよ〜。わたし、わりとすぐ面談終わったし、有紗もきっと早く終わるよー！』

『そ、そうなんだ･･･。』


彩は『セクハラ』について、聞かれなかったんだ。