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あと3秒だけ。

第19章 突然の。


『ありがとうございます…っ』

こういう

気が利いて優しいところに

私は恋をした。


しばらく無言が続いたが

気まずくなるとココアを少しずつ飲んでたから

あっという間に無くなってしまった。


『有紗・・・、俺も話したいことがあるんだ』


貴久は私の手を握り

じっと私の目を見つめていた。

その目は私の好きないつもの優しい目ではない。

私は、『はい.....』と言って、

貴久の手を握り返した。



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