あと3秒だけ。
第3章 コーヒーの香り。
ガチャッ
そんな時、休憩室のドアが開いた。
『あ、おはよう2人とも。
昨日は歓迎会、参加ありがとうね!』
神田代理だった。
外が暑かったのか、少し額に汗が滲んで見える。
だけど暑さを感じさせない、
やっぱりキラキラした笑顔ーー...。
目が離せない。
『おはようございます神田代理〜!
今日朝なに食べていたんですかー??』
彩は社交的で、
誰とでも気軽に話せちゃう。
私はどちらかと言うとそうではなくて、
仲良くなると打ち解けてどんどん話せるけど、
それまでが長い。
この性格のおかげで、
人間関係であまり失敗をしてこなかった。
だから、損してるなんて思った事はあまりない。
だけど、今は何だか。