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あと3秒だけ。

第4章 近づく2人


朝ごはんぶりの食べ物は

とっても身体に染みた。

『これ、神田代理からだから。
休憩あがる前に出会って。
あとでお礼を言っときなね。』


そういうと佐藤さんは給湯室に行き、

換気扇をまわしタバコを吸い出した。


『神田代理ってさ、マメだし気も利くしカッコイイし...言うことなしだよね~。有紗には神田代理みたいな人が実際なところ似合うのかもね〜』

『ぅえっ、な。・・・なんでそう思うの??』

ドキドキ.....

『有紗はさ、少し奥手じゃん?自分からグイグイ行くよりも、どちらかと言えば相手から来るのを待ってる。だから、そういうマメで気が利くお兄さんみたいな人が合うのかなあーって。』

確かに...さすが彩。

私はいつもそう。

自分からはグイグイ行けない、

元彼との別れだって、相手がそう言うから別れた。

いつも、相手任せなんだ。

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