あと3秒だけ。
第7章 加速する想い。
『・・・・・・』
彼は今、どんな気持ちなんだろう。
映画が始まってから集中しているのか、
お互い無言のまま。
ラブシーンを、無言で観てるこの空間が
とても息苦しい・・・
早く次のシーンに変わらないかなあ〜・・・
そして、映画は終わった。
映画の内容は最終的にハッピーエンド。
途中からは私もすっかり映画にのめり込んでいた。
『面白かったね〜!途中で、まさかの濃密なラブシーンあったからハラハラした!(笑)』
彼もそうだったんだ。
それとも、あえて気まずくならないように
言ってくれてるのかな。
彼の優しさかな。
おかげで、すごく話しやすくなった。
『私も、どうしようって。
ドキドキしちゃいました・・・っ。ハハ。』
ギシッ