あと3秒だけ。
第9章 ヒミツのカンケイ。
今日は、たしか鍵当番のはずだから
きっと貴久はもう少し遅くなるだろう。
近所のコンビニに寄って
プリンを2つ、オレンジジュースを1本勝って
貴久の家の近くの公園の駐車場で
帰りを待った。
しばらくすると、貴久が帰ってきた。
私に気づいた貴久は
おいでおいでと手を振る。
『貴久さん、今日もお疲れさまっ』
ジャーンと、コンビニで買ったものを差し出す。
『有紗もお疲れさま。プリン?!やったー、俺めっちゃ好きなんだよね!!ありがとう!』
そして、いつものように
貴久の部屋に行く。