
過激性癖短編集【BL】
第2章 放課後の先生はいつもと違う
「失礼しまーす。森先生いますか?」
「はーい」
作業中のパソコンから目を離し、振り向くと、すごく怒った顔の橋田が立っている。
「ねえ先生、ずっと教室で待ってたんだけど。まさか忘れてないっすよね?」
「ああっ!忘れてた!!ごめん!すぐ用意していくから!待ってて!」
一昨日学校を休んでいた橋田のために、課題の説明をしなければいけなくて、その約束をしていたのにすっかり忘れていた。
最近よく2人で話したりしていくうちに、少し生徒に持ってはいけない感情を俺は持ち始めている。
感情を高ぶらせながら、走って空いている教室に入る。
「先生運良かったね。この教室すりガラスですよ」
「遅れてごめん…ほんと、ごめん」
橋田が後ろに回ったと思うと、すぐにガチャンと鍵のかかる音がした。
