君がいる風景
第18章 ヒミツの告白
抱きしめようとすると
枕をぎゅっと抱え込むように顔をうずめたままで
首だけを左右に振るんだ。
「こっち向いてよ。翔ちゃんの顔見せて。」
「……だってぇ…恥ずかしい…もん…」
「じゃあ電気消したらいいよね?」
部屋の灯りを消すと、ゆっくりとこっちに身体を
向き直してくれた。
俺の腕の中に翔ちゃんを抱き込みながら
髪を撫でてやると
翔ちゃんの掌が俺の胸許へと落ち着いた。
「えっと明日、掃除の手伝い頼んます」
「うん、朝から頑張るね。
智くん、さっきは……ありがと」
「俺のほうこそ、最高のプレゼントあんがとな。
翔ちゃんはすっげえキレイだし、めちゃくちゃ
かわいい」
「智くんもすっごくかっこいいしステキだよ。
ちょっとエロいけどね」
「ひっでえ、けどあたりかもな。
でも、それって翔ちゃんがかわいいからより
エロくなっちまってんだからな!」
「うっそぉ。おっ、俺なの?! 」
布団の中2人でじゃれあってくすぐりあったり
しながらピロートークを楽しむように
なんどもキスしてふれあって
今までで1番最高の誕生日の夜
ゆっくりゆっくりと眠気に誘われていった。