君がいる風景
第21章 パーティー
「智兄っ!さっさと冷蔵庫にビールなおしてよ!
他の食材がなおせないし」
「うるせぇ!
おめぇせっかく風呂入って髪洗ったんだぞ
ネギ臭くすんじゃねぇよ!」
むくれた口調でキツめに言い募ってきたかず
しかも白ネギで突いてきやがった。
「クフフ、大ちゃん大丈夫。
とってもいい香りしてるもん。
シャンプーってなに使ってるの?
めっちゃあまいミルクっぽい香りだね」
相葉ちゃんが遠慮なく髪の毛の匂いを嗅いでくる
一気に縮まる距離感
これだからじゃれあうのは苦手
この2人は職場でもスキンシップ過多な2人組。
ふと横を見ると
松潤の横で調理を手伝ってる翔ちゃんがいた。
なにやら真剣な目つきで野菜と向き合ってて
かなり危なっかしい包丁使いを見て、その手を
優しく握りながら松潤が熱心に教えている。
「翔くんって以外に不器用なんだね。
かわいい、ほら、ここを握ってこうしてみて。」
「うん、待って…うわぁッ」
「野菜は逃げたりしないよ。
指曲げながらこうして、切ってみて。
そう、そうそう上手だよ」
「っできた!ねぇこれでいいの?」
優しく見守ってる松潤と、うれしそうに微笑む翔ちゃん。
思わず言葉を飲み込んでしまう
イケメンの2人の立ち姿に声がかけられなかった。