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第15章 どんどん




#A







ふっふふーん♡





今日は待ちに待ったデート。


珍しく早起きしてご機嫌だった俺をみて

母ちゃんが「彼女?」なんて冷やかしてきたけど、

つい「友達!」て言ってしまった。

ごめんよ、にのちゃん。






待ち合わせはにのちゃんちの最寄駅。

駅ビルもあるし、

遊ぶところには困らないだろうってことで。




うちからは電車で15分くらい。

出身の中学はしってたけど、

家の場所とか話したことなかったしなぁ。

意外と実家同士が近くてびっくり。






ちょうど改札をくぐったところで携帯が鳴り、

にのちゃんから着いたよ、とメッセージ。




待ち合わせの目印にしてた大きな時計の下にたち、

キョロキョロとにのちゃんを探していると、

後ろからトントン、と肩をたたかれた。





N「おはよ♡」





振り返ると同時に頬に突き刺さったにのちゃんの指と

頬の痛みを帳消しにする天使のような満面の笑顔。




N「変な顔♡」




口元に手に添えクスクス笑うにのちゃん。

あー、可愛い♡あー、天使。

でも頬の指、そろそろ退けてもらえませんかね♡






ボーダーのシャツにハーフパンツ。

薄手のサマーニットのカーディガンを羽織って、

華奢なにのちゃんにぴったり♡

ハーフパンツから覗く白い足!足!←

学校では見られない私服姿に顔がにやける。





N「・・・変かな?」





あまりにもジロジロ見てたみたいで

にのちゃんが自分のシャツの裾を

キュッと握って不安そうにしてる。






A「すっごい可愛くて見惚れてた♡」




N「ばっ、可愛いってなんだよ!」






ふふふ♡照れてる照れてる♡

怒った口調でいるけど、

耳まで真っ赤だよ、にのちゃん♡


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