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第15章 どんどん



なんとか修くんを引き離し、

漸くふたりでうちに向かう。








N「 もう。幼稚園児にムキにならないでよ。 」



A「だって・・・。 」



若干拗ねたように俯いて歩く相葉君。










A「・・・俺もこれからかずくんってよぶ! 」






はぁ?






N「いや、なんでもいいけど・・・。」






幼稚園児に対抗してんなよ(笑)







A「かずくん♡」



N「・・・なに。 」



A「かずくーん♡」



N「あー、もう!うるさい!」



恥ずかしくなってぺしっと肩を叩くと、

急にグッと腰を引き寄せられ、耳元で囁かれる。









A「・・・かず♡ 」








ぶわっと熱くなる顔。

にやっと満足げに相葉くんが笑った。






不覚にもその顔に、またキュンとしてしまった。





A「なに突っ立ってんの。ほら、いこ♡」




くっそーーー、王子様か。

こちらに手を差し出す相葉くんの周りに

キラキラしたのが見える。






その手を繋いだと同時にグッと

今度は俺から引き寄せ、

相葉くんの耳元でやり返してやった。







N「早くお家いこ?・・・まーくん♡」





A「へ!!!?」








一瞬固まったままだった相葉くんが次の瞬間には

顔を真っ赤にして口元を手で覆った。






A「・・・・・そんなん反則だよ〜///」






ふふふ♡

俺に勝てると思うなよ♡



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