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第15章 どんどん




#A






A「・・・ここ?」



N「ん? そうだよ?早く入ろ?」




なんか歩いてる途中で薄々気付いてたけど

この辺ってたしか高級住宅街じゃん。




んでもってこの目の前の高層マンション・・・





にのちゃんはエントランスのテンキーを

操作してセキュリティロックを解除すると

なにしてんの?と俺に手招きした。






にのちゃんいいとこの子じゃん!





エレベーターに乗り込み、

にのちゃんが押したのは7階。

最上階とかじゃなくてなぜだかひと安心。

こういうところって階があがるごとに

値段が上がるんでしょ?




チン、とエレベーターが止まり

にのちゃんの後に続いて降りる。




自分から来たいっていっておいて

気後れしてるのはなんでなんだろう。




にのちゃんはカバンから

俺のあげたキーホルダーを取り出し、

ガチャリと鍵を開けた。

ちゃんと使ってくれてる♡むふふ。





N「ただいまー。」



A「おじゃましまーす。」



和母「おかえりー、あら??」


A「あ、こんにちは、相葉ま、 」



和母「あー、相葉くんね♡いらっしゃい♡」




入学式ぶりのにのちゃんのお母さん。

よく俺のこと覚えてたな。






和母「いっつもかずの面倒見てくれてるんでしょ?ありがとね?ほんとこの子、学校のこと聞いたら相葉くんの話ばっかりで・・・」




A「え、」




N「///〜母さん!! 」




和母「あら、照れなくてもいいじゃない♡お母さんもかずがこんなイケメンの友達をうちに連れてくるなんて嬉しいわぁ♡相葉くん、ゆっくりしていってね♡」





にのちゃんが真っ赤な顔してお母さんを睨んでる。



にのちゃんママはニッコニコしながら、

あとでお菓子持ってくわね♡て付け加えて

リビングへと消えていった。




N「・・・いくぞ。」


口調だけは男らしいけど

耳まで真っ赤だよにのちゃん!




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